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ピエロとJean-Gaspard Deburau


This illustrayion is inspired by Jean-Gaspard Deburau, was a celebrated Bohemian-French mime. His most famous pantomimic creation was Pierrot - a character that served as the godfather of all the Pierrots of Romantic, Decadent, Symbolist, and early Modernist theater and art.

3月に描いたこちらのイラストは、フランスのパントマイムの俳優 Jean-Gaspard Deburau (ドビュロー) からインスピレーションを受けて描きました。

そこで、ドビュローとピエロについての雑談。

日本では道化師の題名詞といえば「ピエロ」"Pierrot"ですが、じつは、ピエロという言葉がサーカスの道化師たちの通称として使われているのは日本だけだったりするそうです。

欧米では、サーカスの道化師をなんと呼ぶかといえば、「クラウン」"Clown"です。

私は Cirque Du Soleil が大好きで、シルクに登場する道化師にはキャラクター名もちゃんと付いていますが、私も一概にクラウンと呼んでいました。

さてではこの「ピエロ」という名前、白い服と白い帽子、そして白塗り顔の道化キャラクターの存在を有名にさせたのが、このドビュローです。

色々と調べてみたところ、彼はボヘミアでアクロバットの芸人の息子として生まれ、1811年にパリの定期市の舞台で初めて軽業の芸を見せました。1816年にパリのタンプル大通りに建てられた「フュナンビュール座」の出し物に加わった時、白塗りの顔に白い衣装をつけたメランコリックなピエロの役柄を創造して登場。すると、一躍パリ中の人気者になってしまいました!ドビュロー以前にも、イタリア喜劇「コンメディア・デッラルテ」"Commedia Dell'arte" の系列の中に道化師はあったのですが、ドビュローの登場によって新しい息吹を吹き込まれたピエロという存在は、それ以前の道化キャラクターを完全に食らってしまうくらい、パリっ子たちを熱狂させたのだそうです。

ドビュローの創造した白い衣装に白塗りの憂い顔の新しいタイプのこのクラウンは、大衆のみならず詩人や芸術家をも魅了していき。20世紀にもピカソやルオーの絵画、またチャップリンやフェリーニの映画の中に、このクラウンの魅力が生きのびています。

そうしてのちに、日本でも「ピエロ」という名前が有名になったのかもしれませんね。

道化師の歴史について遡っていくと、彼のピエロよりずっと昔から様々な道化の歴史があります。一概に道化師といっても、細分化していくとかなり幅広くなるので、それはまた別の記事に個別で少しずつ書いていきたいです。できれば絵も描きたい。

私は文才が全くないので、今この記事を書いていても、自分のブログ読みにくいなぁ…と悩んでいますが。こういったサーカスにまつわる歴史やお話も書いていきたいなと思います。

最後に余談なのですが、ドビュローの真っ白い姿のこのピエロを見ていると、私は、シルクのショー「La Nouba」に登場する4人組のクラウン「レ・コン」"Les Cons" たちを思い出します。ちなみに英語では"The Nuts"。同じように真っ白い姿の彼らは物凄く戯けていてとにかく愛らしいクラウンたちで、私は大好きなのですが、彼らのデザインにはこのドビュローの存在が色濃く出ているのではないかなぁなんて、個人的に思っています。

こちらがレ・コンの4人組。30周年記念に描いた絵の一部より。

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